「就労移行支援でプログラミングを学びたい。でも、自分にできるのかな…」
その不安、痛いほどわかります。
私自身、一般雇用で心身を壊して退職し、障害者手帳を取得して就労移行支援事業所を利用した経験があります。最初に選んだ事業所が大ハズレで時間をロスし、最終的には転職エージェントに切り替えて何とか希望通りの就職を掴みました。
その過程で、IT系の訓練や求人について嫌というほど調べ、体験し、失敗しました。
だからこそ断言します。就労移行支援のプログラミング訓練の「難易度」は、一言では答えられません。事業所によって天と地ほどの差がありますし、あなたの障害特性や目指す職種によっても全く変わるからです。
この記事では、「未経験でもOK!」「初心者でも安心!」という事業所側のキレイごとではなく、プログラミング学習の難易度のリアル・事業所選びの判断基準・万が一合わなかった時の出口戦略まで全てお話しします。
読み終わる頃には、「自分に合った一手」が見えているはずです。
就労移行支援のプログラミング訓練、正直どのくらい難しいのか
結論から言います。
就労移行支援のプログラミング訓練の難易度は「事業所による」。これが答えです。
身も蓋もない回答に聞こえるかもしれません。でもこれが現実なんです。PC操作すらおぼつかないレベルから丁寧に教えてくれる事業所もあれば、いきなりPythonのコードを書かせる事業所もある。「初心者向け」を謳いながらカリキュラムが動画教材を流すだけのところもあれば、実務経験のある講師がマンツーマンで教えてくれるところもある。
だから「プログラミングは難しいですか?」と聞かれたら、私はこう返します。
「あなたがどの事業所を選ぶかで、難易度は全く変わります」

就労移行支援のプログラミングって、ぶっちゃけ難しいの?簡単なの?



どっちとも言えないんです。事業所によって訓練のレベルが全然違う。だからこそ「自分に合った事業所を選ぶ」ことが最初の勝負なんです。
プログラミング未経験者が最初につまずく3つのポイント
事業所の質の話をする前に、まずプログラミング学習そのもので「ここが壁になりやすい」というポイントを正直にお伝えします。
壁①:「そもそも何を学んでいるのか分からない」という抽象的な壁
プログラミングは「手を動かす作業」に見えますが、本質は「論理的に考える力」です。変数、条件分岐、ループ…初めて聞く概念が次々出てきて、「言葉の意味は分かるけど、なぜこう書くのか理解できない」という状態に陥りやすい。
壁②:エラーが出た瞬間、頭が真っ白になる
プログラミングはエラーとの闘いです。自分が書いたコードが動かない。エラーメッセージは英語。どこが間違っているか分からない。この「動かない→原因が分からない→焦る→余計に分からなくなる」のループにハマると、心が折れます。
壁③:「いつできるようになるのか」が見えない不安
英語学習やスポーツと同じで、プログラミングも「ある日突然できるようになる」感覚があります。逆に言えば、それまでは「やっても進んでいる気がしない」時期が続く。この先が見えない期間に耐えられるかどうかが分かれ道です。
ただし、ここが重要です。就労移行支援の環境であれば、この3つの壁は乗り越えやすい。
一般のプログラミングスクールや独学だと、分からないことを聞ける人がいない。でも就労移行支援なら、スタッフに質問できる。体調が悪い日は休める。自分のペースで進められる。
独学のプログラミング挫折率は約9割と言われていますが、就労移行支援はその「9割が挫折する原因」——孤独と無理なペース——をカバーしてくれる環境なんです。
問題は、そのカバーの「質」が事業所によって全く違うということ。ここを見極めないと、私のように時間を無駄にすることになります。
障害特性別に見た「向き不向き」と相性の現実
「自分の障害特性とプログラミングの相性はどうなのか」——これも多くの方が気にするポイントでしょう。正直に言えば、相性の良し悪しは存在します。
| 障害特性 | プログラミングとの相性 | つまずきやすいポイント | 対策 |
| ASD(自閉スペクトラム) | ◎ ルール通りに書く作業は得意な人が多い | チーム開発・コミュニケーション面 | 個人作業中心の事業所を選ぶ |
| ADHD | ○ 興味が続けば集中力を発揮 | 長時間の集中維持・タスク管理 | 短時間集中+休憩のリズムを作る |
| うつ・双極性障害 | △ 体調の波が学習ペースに影響 | 無理して悪化→通所できなくなる | 週3〜4日通所で無理しない設計 |
| 身体障害 | ◎ 知的作業のため身体的負担が少ない | 長時間のPC操作による身体への負荷 | 在宅訓練対応の事業所を選ぶ |
あなたもこんな不安を感じていませんか?「自分の特性で、本当にプログラミングなんてできるんだろうか」と。
大事なのは、特性があるからできないのではなく、特性に合った学習方法と環境を選べるかどうかです。ADHDで集中が続かないなら、25分集中+5分休憩のポモドーロテクニックに対応した事業所を選べばいい。体調の波があるなら、在宅訓練に対応した事業所を選べばいい。
選択肢は存在します。問題は、その選択肢を「知っているかどうか」です。
一般のプログラミングスクールとの難易度比較
「一般のプログラミングスクールと比べて、就労移行支援の訓練は簡単なの?」と聞かれることがあります。これもよくある疑問ですね。
| 一般プログラミングスクール | 就労移行支援(IT特化型) | |
| 費用 | 30万〜80万円 | 無料(自己負担なしが多い) |
| 期間 | 3〜6ヶ月(短期集中) | 最長2年(自分のペース) |
| 学習ペース | 全員同じカリキュラム | 個別対応(体調に合わせて調整) |
| サポート | 技術的な質問対応 | 技術+メンタル+体調+就職支援 |
| 就職支援 | 企業紹介あり | 障害者雇用に特化した支援 |
| 難易度感 | ペースが速く挫折しやすい | 自分のペースだが事業所の質に差 |
ペースの面では、就労移行支援の方が圧倒的に楽です。体調が悪ければ休めますし、理解が追いつかなければスピードを落とせる。
ただし注意してほしいのは、「ペースがゆっくり=レベルが低い」事業所も存在するということ。2年かけてHTML/CSSの基礎だけで終わる事業所と、1年で実務レベルのWebアプリを作れるようになる事業所では、同じ「就労移行支援」でも得られるものが全く違います。



じゃあ就労移行支援のプログラミングって簡単ってこと?ラッキー!



簡単とは言ってないです。
「自分のペースでできる」のと「レベルが低い」のは全く違います。
ペースがゆっくりでも到達点が高い事業所を選んでください。
就労移行支援で学べるプログラミング言語と難易度マップ
では具体的に、就労移行支援ではどんなプログラミング言語が学べるのか。そして各言語の難易度はどのくらいなのか。ここを整理しておきましょう。
事業所のホームページには「Python・Java・HTML/CSS…」と書いてあることが多いですが、大事なのは「何が学べるか」ではなく「どの深さまで学べるか」です。
プログラミング言語別「難易度×就職先」マッピング
| 言語 | 難易度 | 特徴 | 主な就職先 |
| HTML/CSS | ★☆☆☆☆ | Web制作の基本。最初に学ぶ入口 | Web制作会社・コーダー |
| Python | ★★☆☆☆ | 文法がシンプル。初心者向き | データ分析・AI関連・社内ツール開発 |
| JavaScript | ★★★☆☆ | Webに動きを加える。需要が非常に高い | フロントエンド開発・Webアプリ |
| PHP | ★★★☆☆ | Web開発の定番。WordPress関連の仕事に強い | Webサービス開発・ECサイト |
| Java | ★★★★☆ | 企業システムに多いが文法が厳格 | 業務システム開発・大企業の基幹システム |
未経験者がまず取り組むべきはHTML/CSSです。これはプログラミング言語というより「マークアップ言語」ですが、Webの仕組みを理解する第一歩として避けて通れません。
その次に進むべき言語は、あなたが目指す方向によります。
- Webサイトやアプリを作りたい → JavaScript
- データ分析やAI関連に興味がある → Python
- 手堅くWeb系の就職を狙いたい → PHP
- 大企業のシステム開発を目指す → Java(ただし難易度高め)
事業所を選ぶ際は「自分が目指す方向の言語をしっかり教えてくれるか」を必ず確認してください。「色々学べます」と言いながら、どれも入門レベルで終わる事業所が意外と多いので。
「IT特化型」と「総合型」で訓練レベルは天と地ほど違う
就労移行支援事業所のプログラミング訓練は、大きく2種類に分かれます。
①IT特化型事業所:プログラミングやWebデザインなどIT系スキルに特化した専門事業所。カリキュラムが体系化されており、講師にIT実務経験がある。ポートフォリオ制作まで支援してくれるところも多い。
②総合型事業所のIT訓練:事務作業やコミュニケーション訓練がメインで、「オプション」としてプログラミング学習を提供。実態はオンライン動画教材を流すだけだったり、質問してもスタッフが答えられなかったりする。
この差は想像以上に大きいです。
私が最初に通った事業所は「ITスキルも学べます」と言っていましたが、実際は既製品の動画教材のアカウントを渡されるだけ。分からないところを質問しても「ちょっと確認します…」と言ったきり返事が来ない。それでも利用期間は消費されていく。あの4ヶ月は本当に痛かった。



「IT特化型」って書いてあれば安心ですか?



残念ながら、そうとは限りません。「IT特化」を名乗りながら講師に実務経験がない事業所もあります。だから見学で直接確認するんです。後で質問リストをお伝えしますね。
就職できるプログラミングレベルと「2年間」の学習ロードマップ
ここが最も重要なパートです。
就労移行支援の利用期間は原則最大2年(24ヶ月)。この時間は有限です。一度消費したら取り返しがつかない。私は最初の事業所で4ヶ月をロスしました。退所手続き、新しい事業所探し、入所手続きでさらに1〜2ヶ月。合計半年近くを無駄にした計算です。
あの時、利用期間の残り日数を数えてスマホを持つ手が震えたのを今でも覚えています。
だからこそ、最初の事業所選びで失敗しないでほしい。そのために、まず「就職に必要なスキルライン」と「2年で到達するためのロードマップ」を知っておいてください。
障害者雇用でIT就職するために必要な「最低スキルライン」
障害者雇用のIT求人で求められるスキルレベルは、求人タイプによって大きく異なります。
- HTML/CSS でWebページを1から作れる
- JavaScript(またはPython)の基礎文法を理解している
- ポートフォリオ(自作のWebサイトやアプリ)を1〜2点提示できる
- 「学習意欲がある」ことを具体的な成果物で示せる
- 実務レベルのコーディング力(フレームワーク使用経験)
- Git/GitHubでのバージョン管理
- チーム開発の経験(事業所内の模擬開発でもOK)
- ポートフォリオの質が高い(実用的なアプリ)
正直に言います。数ヶ月かじっただけの小手先のスキルでは、IT業界での就職はかなり厳しい。特にSEやプログラマーとして採用される方の多くは、大学で情報系を専攻していたか、SE経験がある方です。
ただし、「未経験OK+研修あり」の求人は存在します。特に障害者雇用専門の転職エージェントを活用すれば、そういった求人と出会える確率は上がる。大事なのは「ポートフォリオの質」で「学ぶ意欲と実行力」を証明することです。
2年間の現実的な学習ロードマップ
就労移行支援の2年間をどう使うか。以下は「IT系就職を目指す場合」の目安ロードマップです。
【0〜3ヶ月】土台づくり期間
体調・生活リズムの安定化。PC基礎操作・タイピング習得。HTML/CSSの基礎学習スタート。この時期に「プログラミングが面白いと感じるか」を自分に問いかける。
【4〜9ヶ月】言語学習+実践期間
JavaScript or Pythonを1つに絞って集中学習。小さなプログラムを自分で作ってみる。ポートフォリオの構想を始める。
【10〜15ヶ月】ポートフォリオ制作期間
就職活動で提示するポートフォリオを本格的に制作。模擬案件やチーム演習があれば積極的に参加。
【16〜18ヶ月】就活準備期間
ポートフォリオ仕上げ。応募書類作成・面接練習。転職エージェント登録・求人の温度感を確認。
【19〜24ヶ月】就職活動期間
応募・面接を繰り返す。何十社落ちても続ける覚悟を持つ。並行して学習も継続。内定後は入社準備。
重要:このロードマップは「体調が安定していて、順調に進んだ場合」の目安です。
体調の波、障害特性による学習ペースの個人差、事業所のカリキュラムの進度によって前後します。焦らないでください。大事なのは「期限に追われること」ではなく「限られた時間を最大限有効に使うこと」です。
だからこそ、最初の事業所選びで失敗すると致命的なんです。私のように合わない事業所で4ヶ月消費し、退所・再入所でさらに1〜2ヶ月…気づいたら半年が消えている。利用期間の2年は、思っている以上に短いんです。
「6ヶ月やっても難しい」が転換の判断ポイント
プログラミングの向き不向きは、3〜6ヶ月真剣に取り組めばある程度見えてきます。
ここで大事なのは、「難しい」の中身を分解することです。
- パターンA:理解はできるが手が動かない → これは慣れの問題。やり方・事業所を変えれば突破できる可能性が高い
- パターンB:そもそも概念が頭に入ってこない → プログラミング自体との相性が悪い可能性。方向転換を検討すべき
- パターンC:できなくはないが、全く楽しくない → 長期的に続けられない。IT系の別の道を探す方が得策
パターンBやCに当てはまるなら、プログラミングに固執して残りの利用期間を消費するより、早めに軌道修正した方が結果的に良い就職に繋がります。
「挫折した」と考えるのではなく、「自分の適性が分かった」と捉えてください。それだけでも就労移行支援を利用した価値は十分あります。
プログラミングが合わなくても大丈夫。IT系「出口戦略」3選
ここ、すごく大事なところです。
プログラミングができなくても、IT系の仕事に就く道はあります。
多くの人が「IT=プログラミング」と思い込んでいますが、実際のIT業界にはプログラミングを書かない仕事が山ほどある。そして就労移行支援でプログラミングを学ぶ過程で身についたPC操作スキル・論理的思考力・ITリテラシーは、他のIT系職種で確実に活きます。



プログラミング無理だったらもう終わりじゃん…



全然終わりじゃないよ。むしろ「自分にはプログラミングより合う道がある」って早めに気づけた方がラッキーだって。
残りの時間でそっちに全力投球できるんだから。
出口①:Webデザイン — ビジュアル思考が得意なら
プログラミングで学んだHTML/CSSの基礎知識はそのまま活かせます。「コードを書く作業は辛かったけど、Webページの見た目を整える作業は楽しかった」——そんな人はWebデザインの適性があります。
Figma(デザインツール)+HTML/CSSの基礎スキルがあれば、Webデザイナーとしての就職は十分射程圏内です。在宅勤務可能な求人も多く、体調に波がある方にとっても働きやすい職種と言えます。
- HTML/CSSの学習が無駄にならない
- Figma・Canva等のデザインツールは直感的に覚えやすい
- 障害者雇用のWebデザイナー求人は増加傾向
- 在宅・フリーランス案件も多い
出口②:動画編集・コンテンツ制作 — クリエイティブ作業が好きなら
「論理的に考えるのが苦手だった」という人でも、動画編集やコンテンツ制作なら直感的に取り組めます。YouTube動画の編集需要、企業SNSの運用代行、サムネイル制作…需要は伸び続けています。
就労移行支援事業所でも動画編集コースを設けるところが増えており、プログラミングから方向転換しやすい環境が整いつつあります。
- 論理的思考が苦手でも取り組みやすい
- YouTube編集・SNS運用の需要は右肩上がり
- プログラミングより「成果物」が目に見えるためモチベーションを維持しやすい
- 在宅で完結する仕事が多い
出口③:ITサポート・業務効率化 — PC基礎スキルを最大活用
プログラミングは書けなくても、PC操作やITの基礎知識はそのまま武器になります。Excel VBA、RPA(UiPath・Power Automate)などの「業務効率化ツール」は、プログラミングの考え方を活かしつつも、難易度はかなり低めです。
社内SE補助・ヘルプデスク・ITサポート事務は、障害者雇用で求人数が多い職種の一つ。ITパスポートやMOS(Microsoft Office Specialist)資格と組み合わせれば、就職力はさらに上がります。
- プログラミング学習で得たPC操作力・論理的思考がそのまま活きる
- Excel VBA・RPAは「プログラミングの入門版」で取り組みやすい
- 障害者雇用での求人数が多い(事務職寄りのためハードル低め)
- ITパスポート・MOS資格が就職に直結しやすい
大事なことなので、もう一度言います。
プログラミングは「手段」です。目的は、あなたが配慮を受けながら長く働ける仕事を見つけること。手段に固執して目的を見失わないでください。
「この事業所で大丈夫?」見学で使える7つのチェック質問
ここまで読んでいただいた方なら、もう十分にお気づきでしょう。就労移行支援のプログラミング訓練の成否は、事業所選びで9割決まります。
私は最初の事業所を「ホームページが良さそうだったから」「相談の時に親切だったから」という理由だけで選びました。見学もろくにせず、他の事業所と比較もせず。結果、4ヶ月を無駄にした。
あの時の自分に言ってやりたいです。「お前、見学に行って質問しろ。最低3ヶ所回れ。1ヶ所で決めるな」と。
だから、これからプログラミングを学べる事業所を探すあなたに、見学時に必ず聞いてほしい質問をリストにしました。



見学って何を聞けばいいか分からなくて…緊張もするし…



大丈夫です。このリストをスマホにメモして持って行ってください。聞くのはあなたの権利です。遠慮は一切いりません。
7つのチェック質問リスト
見学時に以下の質問をしてください。良い事業所は、具体的な数字で即答してくれます。曖昧にはぐらかす事業所は要注意です。
| 質問 | 良い回答の例 | 危険サインの例 |
| ①どの言語が学べますか?到達ゴールは? | 「JavaScript中心で、最終的にWebアプリのポートフォリオを完成させます」 | 「色々学べます」「ご本人のペースで」(具体性なし) |
| ②過去1年でIT職種に就職した人数は? | 「8名がエンジニア・デザイナー職で就職しました」 | 「多くの方が就職されています」(数字を出さない) |
| ③プログラミングが難しいと感じた利用者への対応は? | 「個別面談で原因を分析し、カリキュラムを調整します。Webデザインへの変更も可能です」 | 「頑張れば大丈夫です」(精神論のみ) |
| ④ポートフォリオ作成のサポートは? | 「企画・設計から制作・レビューまでサポートします。過去の作品例もお見せできます」 | 「自主的にやっていただく形です」 |
| ⑤合わなかった場合、別コースへ変更可能? | 「もちろん可能です。デザイン・動画編集・事務スキル等にいつでも変更できます」 | 「基本的にはプログラミングで続けてもらいます」 |
| ⑥講師のIT実務経験は? | 「Web開発歴5年のスタッフが常駐しています」 | 「資格を持っています」(実務経験に触れない) |
| ⑦IT系以外の就職先実績は? | 「事務職40%、IT職35%、その他25%です」 | IT一辺倒で他の選択肢がない |
このリスト、私が最初の事業所選びの時に持っていたかった。心からそう思います。
良い事業所は、この質問に対して堂々と具体的に答えてくれます。逆に言えば、具体的な数字を出せない事業所は、自分たちの支援に自信がない証拠です。そういう事業所には時間を費やさないでください。
そして何度でも言いますが、見学は最低3ヶ所。1ヶ所だけで決めるのは、過去の私と同じ失敗パターンです。
あなたに合うIT特化型就労移行支援事業所を見つけよう
ここまでの内容を踏まえて、実際にIT特化型の就労移行支援事業所を比較してみましょう。事業所ごとに得意分野・対応形態・カリキュラムの深さが異なりますので、先ほどの7つの質問を頭に入れた上で、自分に合いそうな事業所をピックアップしてみてください。
![]() ![]() 〉〉詳しくはこちら | 【Neuro Dive】 ITスキル習得に強い AI・データ分析など先端IT分野に特化 障害の配慮がありつつ、高年収が狙える 就職後のキャリアアップまで見据えた支援 まずWEB説明会(無料)から始められる |
![]() ![]() 〉〉詳しくはこちら | 【atGPジョブトレ】 生活リズムから整えたい人に プログラム数が多く、生活面から就職準備まで幅広く対応 交通費・昼食費サポートあり、通所負担が少ない 初心者でも取り組みやすい個別サポート |
![]() ![]() 〉〉詳しくはこちら | 【manaby】 在宅・自分ペースで学びたい人に オンライン中心で、外出が難しい時期でも通所できる IT系・WEB制作など在宅就労を目指せるコース 自分のペースを崩さず就職準備を進められる |
比較表を見て「ここ良さそうかも」と思った事業所があれば、まずは無料見学を申し込んでみてください。ネットの情報だけで判断するのは危険です。実際に足を運んで、空気を感じて、スタッフと話して初めて分かることがある。
私の失敗から言えることは一つ。「ネットで見て良さそうだった」で決めるな。見学に行け。質問しろ。最低3ヶ所比較しろ。それだけで、私のような遠回りを避けられます。
事業所だけじゃ不安な人へ。転職エージェントを「保険」として使う方法
ここで一つ、意外と知られていないことをお伝えします。
就労移行支援事業所に通いながら、転職エージェントを並行利用することは可能です。むしろ、私は推奨します。
なぜか。事業所はあなたに訓練を提供してくれますが、「今の自分のスキルで市場からどう評価されるか」「どんなIT求人が自分に合うか」を教えてくれるのはエージェントだからです。
私自身は事業所の利用を途中で諦めてエージェントに切り替えましたが、今振り返れば事業所に通いながらエージェントにも登録しておけばよかったと強く思います。訓練の途中でも登録は可能ですし、「今の自分のスキルレベルでどの程度のIT求人に応募できますか?」と率直に聞くだけでも、目指すべきレベル感が明確になります。
障害者雇用専門エージェントをIT転職に活かす使い方
エージェントの使い方で重要なのは以下の3点です。
- 1社に絞らず、3社登録して比較する:私は3社のエージェントを並行利用しました。担当者の質、紹介される求人の方向性、対応スピードがそれぞれ違う。1社だけだと「こんなもんか」と思ってしまいますが、比較すると良し悪しが見える。
- 「IT系で就職したい。現在のスキルでどの程度の求人がありますか?」と率直に聞く:遠慮は不要です。エージェントは求人市場のプロ。現実的な回答をもらうことで、学習のモチベーションと方向性が定まります。
- 担当者と合わなければ遠慮なく変更を申し出る:エージェントもビジネスです。対等な関係で、自分に有利な条件を通す。変更は日常的に行われていることなので、気後れする必要はありません。
転職活動は4ヶ月かかりました。何十社も落ちた。書類選考で落とされ、手応えのあった面接でも不採用通知が届く深夜。誰にも見られたくなくて、通知を開くのはいつも真夜中でした。
でも、諦めずに続けた結果、複数の内定をもらえた。年収も希望通りになった。あの時エージェントを3社使って比較していなかったら、この結果は得られなかったと思います。
今すぐ就職活動を始めなくてもいい。でも、訓練中にエージェントに登録して「求人の温度感」を掴んでおくだけでも、学習のモチベーションと方向性が変わります。
![]() ![]() 〉〉詳しくはこちら | 【障害者雇用バンク】 複数の求人を一覧で比較できる使いやすさが特徴。 求人検索→エージェント相談の流れがスムーズで、「まず選択肢を広く見てから決めたい」人に最適。 登録・利用は完全無料。 |
![]() ![]() 〉〉詳しくはこちら | 【dodaチャレンジ】 大手転職サービスdodaが運営。 非公開求人を含む豊富な求人数が強みで、障害者雇用の専任アドバイザーが書類〜面接まで一貫してサポートしてくれる。 大手・安定企業への転職を目指す人に向いている。 |
![]() ![]() 〉〉詳しくはこちら | 【atGP転職サービス】 障害者雇用支援の実績が業界トップクラス。 障害の種類・特性ごとに専門的なアドバイスが受けられ、配慮のある職場への転職成功率が高い。 就労移行支援からそのまま転職活動に移行したい人にも対応。 |
エージェントは「就職準備が完了してから使うもの」と思っていませんか?それは勘違いです。むしろ訓練中の早い段階で登録しておくことで、「自分のスキルがどこまで通用するか」のリアルが見える。それがあるのとないのとでは、学習の方向性が全く変わります。
よくある質問
- 就労移行支援のプログラミング訓練はどのくらいの期間で習得できますか?
-
基礎習得は3〜6ヶ月、就職レベルに到達するには1年〜1年半が目安です。ただし事業所のカリキュラムの質と本人の体調・学習ペースによって個人差があります。「早ければ良い」ではなく、自分のペースで着実に積み上げることが重要です。
- プログラミングが全く未経験でもついていけますか?
-
初心者対応のIT特化型事業所であれば、PC操作の基礎から丁寧に教えてもらえます。ただし「未経験OK」の内実は事業所ごとに大きく異なるため、見学でカリキュラムの具体的な内容と講師の実務経験を必ず確認してください。
- 就労移行支援のプログラミング訓練は一般のスクールより簡単ですか?
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進度は自分のペースに合わせられるため、一般スクールのような「ついていけない」焦りは少ないです。ただし「ペースがゆっくり=レベルが低い」事業所も存在します。「簡単に感じるほどレベルが低い事業所」を選ぶと、就職に必要なスキルに到達できないリスクがあります。
- プログラミングが合わなかった場合、利用期間は無駄になりますか?
-
無駄にはなりません。プログラミング学習で身についたPC操作力・論理的思考・ITリテラシーは、Webデザイン・動画編集・ITサポート・事務職など他の職種で確実に活かせます。「自分にはプログラミングより合う道がある」と早めに気づけたなら、それは大きな収穫です。
- 障害者雇用でプログラマーとして就職した場合の年収はどのくらいですか?
-
初年度は250〜350万円が現実的なレンジです。ただしスキルアップ・キャリアチェンジにより300万→500万→700万と上げていくことは可能です。Neuro Diveのような先端IT系の事業所では平均年収400万円クラスの就職実績もあります。最初から諦める必要はありません。
まとめ:就労移行支援のプログラミング難易度より大事なこと
最後に、この記事の要点を整理します。
- 就労移行支援のプログラミング難易度は「人による・事業所による・目指す職種による」
- 大事なのは難易度そのものより、「その訓練が就職に繋がるかどうか」
- 事業所選びで訓練の質が9割決まる。見学は最低3ヶ所、7つの質問で見極める
- 利用期間2年は有限。最初の事業所選びで失敗すると取り返しがつかなくなる
- プログラミングが合わなくてもWebデザイン・動画編集・ITサポート等の出口がある
- 転職エージェントを「保険」として早めに登録し、求人の温度感を掴んでおく



事業所選びで失敗した経験者として言います。行動するのが怖い気持ちはわかります。でも情報を集めて動いた人から、状況は変わります。完璧に準備できてから動こうとするのは幻想です。見学に行って、合わなかったら変えればいい。
最後に。
私は事業所選びで大失敗し、利用期間を半年近く無駄にし、泣く泣く事業所の利用を諦め、エージェントに切り替えて4ヶ月間何十社も落ち続けた末に、ようやく希望通りの転職を掴みました。合計約1年。へこむことも泣くことも、悔しくてたまらないこともあった。
でも振り返れば、あの遠回りがあったから「何を確認すべきか」「何を避けるべきか」が分かった。この記事に書いたことは全て、私が身をもって学んだことです。
私の遠回りを、あなたはショートカットしてください。
まずは気になる事業所の無料見学を予約するところから。小さな一歩で十分です。






