「就労移行支援、行きたくない…」
朝、目覚ましが鳴った瞬間、体が鉛のように重くなる。布団から出られない。頭ではわかっている。行かなきゃ、通わなきゃ、就職しなきゃ。でも、体が動かない。
もしあなたが今、そんな状態にいるなら、まず最初に伝えたいことがあります。
「行きたくない」と思っている自分を、責めないでください。
私も同じでした。就労移行支援事業所に通っていた頃、朝起きるたびに胃が締めつけられるような感覚がありました。見学の時は「ここなら頑張れそう」と思ったのに、通い始めてから”思っていたのと違う”ことが次々と出てきた。相談時には前向きだったスタッフが、入所してからは別人のように事務的になった。
結局、私は最初の事業所を退所しています。人間関係に躓き、限界を迎えました。
でも、その「行きたくない」という感覚に正直になったからこそ、私は自分に合った方法を見つけ、最終的に希望通りの転職を成功させることができたんです。
この記事では、就労移行支援に「行きたくない」と感じているあなたに向けて、事業所選びで大失敗した私の実体験をベースに、具体的な対処法と出口戦略をお伝えします。
制度の話を並べた教科書的な記事ではありません。同じ道を歩いた先輩としての、本音トークです。
読み終わる頃には、「行きたくない自分は間違ってなかったんだ」「こうすればいいのか」と、次の一歩が見えている状態になっているはずです。
就労移行支援に「行きたくない」と思うのは甘えじゃない

最初に断言します。就労移行支援に行きたくないと感じることは、甘えではありません。
「自分だけがこんなことを思っているんじゃないか」「周りの利用者は普通に通えているのに」…そんなふうに自分を追い込んでいませんか?
安心してください。「就労移行支援 行きたくない」と検索している人は、あなた一人じゃない。実際、事業所を途中で辞める人、事業所を変更する人は決して珍しくありません。
むしろ問題なのは、行きたくないという気持ちを無視して、無理に通い続けることです。
「行きたくない」は”甘え”ではなく”警告サイン”

「行きたくない」と感じること自体が、あなたの心と体が正常に機能している証拠です。
なぜなら、就労移行支援の通所は、健常者が想像する以上に心身への負荷がかかるからです。
慣れない環境、毎日の通所、人間関係、プログラムへの集中。障害特性を抱えながらこれらを同時にこなすのは、本来ものすごくエネルギーを使うことなんです。
「頑張れるのにサボっている」のと、「頑張りたいのに体が動かない」のは、まったくの別物です。
私の場合、通所していた頃は毎朝こうでした。目覚ましを止めて、天井を見つめたまま30分動けない。体は疲れているのに夜は眠れない。事業所の最寄り駅に着くと、足取りが自然と重くなる。
あの時の自分に言ってやりたい。「それは甘えじゃない。お前の体が”ここは合ってない”と教えてくれてるんだ」と。

でもさ、行きたくないって思ったらもう辞めちゃえばよくない?無理する意味なくない?



気持ちはわかります。でも感情だけで辞めると後悔するんです。
大事なのは「なぜ行きたくないのか」を整理すること。原因によって、取るべき行動は全然変わってきます。
無理に通い続けるとどうなるか【体調悪化・二次障害のリスク】


「でも、辞めたら就職できないかも…」と怖くなる気持ちもわかります。でも、無理に通い続けた結果どうなるかを知ってほしいんです。
合わない環境に我慢して通い続けると、心身の状態はさらに悪化します。うつの悪化、パニック障害の発症、不眠の深刻化、食欲の極端な減退――いわゆる二次障害のリスクが跳ね上がるんです。
そして最悪のパターンがこれです。
体を壊して通所自体ができなくなる→休養で半年〜1年を失う→利用期間の2年が残りわずかになる
就労移行支援の利用期間は原則2年です。この2年は有限です。体を壊して半年休むのと、早めに見切りをつけて自分に合う場所を探すのと、どちらが「もったいない」か。答えは明らかですよね。
これ言うと怒られるかもですけど、正直に言います。「我慢して通い続ける」が一番危険な選択肢です。行きたくないと感じたら、その気持ちは無視しないでください。



心身を壊して苦しんだからこそ、無理し続けるリスクを痛感しています。
またあの時の苦しさを体験したくない!と強く思うくらい苦しい時期を過ごしたからこそ、自分にとって良い選択をできるようにしましょう。
就労移行支援に行きたくない7つの理由【あなたはどれ?】


「行きたくない」と感じる理由は人それぞれです。でも、多くの場合は以下の7つのどれか(または複数)に当てはまります。
自分の気持ちに名前をつけることが、最初の一歩です。「これだ」と思うものを見つけてみてください。
①事業所のプログラムが自分に合っていない


「この訓練、自分に意味あるのか?」と感じたら要注意です。
たとえば、ITスキルを身につけたいのに延々とビジネスマナー研修が続く。逆に、事務作業がしたいのに高度なプログラミングの授業ばかり。一般企業での就労経験がある人にとっては、「こんなの知ってる」という内容を毎日繰り返されるのは苦痛以外の何物でもありません。
プログラム内容は事業所によって全然違います。「合わない」と感じたなら、それはあなたの問題じゃなく、事業所との相性の問題です。
②スタッフとの相性が合わない


支援のプロだからといって、全員が自分に合うわけじゃありません。
相談しても的外れなアドバイスしか返ってこない。困っていることを伝えたのに「もう少し頑張ってみましょう」としか言わない。こちらの話を聞いているようで聞いていない。
私の場合はもっとひどかった。見学と相談の時は「もちろん対応します」「あなたの希望を最優先にします」と言ってくれていたスタッフが、入所後に態度を一変させたんです。聞いていなかった条件が後から次々出てきた。事業所のブログに載っている「利用者の声」も、実際はスタッフの監修付きだと知った時は、正直がっかりしました。いや、がっかりどころじゃない。裏切られた気持ちでした。
スタッフも人間です。合う合わないはあります。でも、相談しても改善されないなら、それは環境の問題です。
③利用者同士の人間関係がストレス


就労移行支援は一人で訓練する場所ではありません。他の利用者と同じ空間で過ごす時間が長いからこそ、人間関係のストレスは大きいんです。
苦手な利用者がいる。グループワークが辛い。感覚過敏で人が多い環境にいるだけで消耗する。対人緊張が強くて、毎日人と顔を合わせること自体がしんどい。
私は人間関係が最終的な引き金でした。事業所で孤立し、居場所がなくなった。退所を決意するまでの日々は、今でも思い出すだけで胸がざわつきます。
あなたもこんな経験ありませんか?事業所に着いた瞬間、誰かの視線が気になって、自分の席に座るまでの数秒が永遠に感じられる…あの感覚。
④毎日通所する体力がない・疲れが取れない


「通うだけで精一杯」。これ、甘えでも何でもなく、事実です。
特にブランクがある人にとって、いきなり週5日の通所は体にかなりの負荷がかかります。
朝起きて、身支度をして、満員電車に乗って、事業所でプログラムをこなして、帰宅する。それだけで一日のエネルギーを全部使い切ってしまう。
帰宅後は何もできない。夕食を作る気力もない。風呂に入るのも一苦労。休日は一日中寝ている。そして月曜日がまた来る。
このサイクルに入っているなら、それは通所ペースが今のあなたの体力に合っていないということです。
週5でなく週3から始めるとか、半日利用にするとか、調整できる場合があります。必ず無理はせずスタッフに相談するようにしましょう。
⑤就職できるか不安・プレッシャーがきつい


「このまま通っても、本当に就職できるのか?」…この不安が、通所のモチベーションを根こそぎ奪います。
利用期間の2年がカウントダウンのように迫ってくる。事業所によっては「そろそろ就活を始めましょう」とプレッシャーをかけてくる。周りの利用者が一人、また一人と就職していく。取り残される焦り。
私の場合、最初の事業所で4ヶ月を無駄にして、次の事業所も見つからず、利用期間のリミットだけが迫ってくるあの感覚は、今思い出してもスマホを持つ手が震えます。
ただ、一つだけ言わせてください。焦りで判断を誤ると、もっと遠回りになります。これは私が身をもって経験したことです。
⑥そもそも通う意味がわからなくなった


「なんでここに通ってるんだっけ?」と思ったら、立ち止まるタイミングです。
最初は「就職したい」「スキルを身につけたい」と思って通い始めた。でも気がつくと、ただ日課をこなすだけの毎日になっている。親やケアマネに勧められて通い始めた人の中には、そもそも本人に強い就職意欲がないケースもあります。
目的が曖昧なまま通い続けるのは、地図を持たずに歩いているようなもの。どこに向かっているかわからないから、疲れるだけなんです。
これは「ダメなこと」じゃありません。自分が本当に何をしたいのか、もう一度立ち止まって考える時期が来ているだけです。
⑦通所にかかるお金が地味にきつい


就労移行支援は原則利用料無料ですが、「タダ」で通えるわけではありません。
毎日の交通費、昼食代。これが地味に、でも確実に家計を圧迫します。就労移行支援では工賃(給料)は出ません。
障害年金や貯金、家族の支援で生活している人がほとんどです。
私はアルバイトの許可が自治体から出ていたので、アルバイトをしながら通所していました。でもそれでもきつかった。
通所の交通費と昼食代だけで月に2〜3万円は飛んでいく。アルバイトで稼いだお金が、通所費用で消えていく矛盾。
お金の問題で通所が辛くなっているなら、ケアマネージャーや自治体の障害支援課に相談してみてください。
グループホームの利用や、各種制度の活用で負担を軽減できる場合があります。
お金中心に考えて大事な機会を逃すのは良くないですが、おろそかにすると長期の通所自体が続かなくなります。



7つの理由、読んでみて改めて思ったんですけど…「行きたくない」って一言で言っても、原因はこんなに違うんですね。



そうなんです。
だから大事なのは「行きたくない自分が悪い」と責めることじゃなく、「何が原因で行きたくないのか」を整理すること。
原因がわかれば、対処法も見えてきます。
「行きたくない」と思ったときの5つの対処法


原因がわかったところで、次は「じゃあどうすればいいのか」です。
ここからは、状況に応じた5つの具体的な対処法を紹介します。上から順に「まず試してほしいこと」から「最終手段」まで並べています。自分の状況に合ったものを選んでください。
①まず休んでいい。心身の回復を最優先にする


心と体が限界に近いなら、最優先は「休むこと」です。
休むことに罪悪感を持つ必要はありません。休むのは逃げではなく、立て直すための戦略です。
就労移行支援には休止制度があります。体調不良を理由に一定期間通所を休み、回復してから復帰することが可能です。まずは主治医や支援員と相談して、「今は休む時期なのか、それとも対処法を変えれば続けられるのか」を見極めてください。
ただし、注意点が一つ。休止期間中も利用期間(2年)のカウントは止まりません。だからこそ、ただ「なんとなく休む」のではなく、「いつまでに何をするか」の見通しを持って休むことが大切です。



焦りや不安がある時に休むのは怖かったりします。少なくとも私はそうでした。
でも振り返ると、しっかり休むことが大事でした。もう十分すぎるというくらい休んだ方が、その後のパフォーマンスが良かったです。
②スタッフに正直に「辛い」と伝える


我慢している人ほど、ここが一番ハードルが高いかもしれません。でも、言わなきゃ何も変わりません。
スタッフに伝えるときのコツは、「辞めたい」とぶつけるのではなく、「具体的に何が辛いのか」を言語化することです。
- 「プログラムの内容が自分のレベルに合っていないと感じています」
- 「体力的に週5の通所がきついので、日数を調整できませんか」
- 「担当スタッフとの相性が合わないと感じていて、変更をお願いしたいです」
このように具体的に伝えれば、通所日数の調整、プログラムの変更、担当スタッフの変更など、改善策を提案してもらえることがあります。
ただし、ここで一つ大事なことを言わせてください。相談しても改善されない、あるいはそもそも聞いてもらえない場合は、「この事業所は自分には合わない」と見切りをつけるタイミングです。相談したのに何も変わらない事業所に、それ以上時間を使う必要はありません。
③事業所を変える【合わないなら別の事業所を探す】


事業所を変えることは「逃げ」ではありません。「攻め」の選択です。
就労移行支援事業所は全国に3,000ヶ所以上あります。事業所ごとに訓練内容、雰囲気、スタッフの質、得意分野が全く違う。最初に選んだ事業所が自分にぴったりなんてことのほうが珍しいんです。
ただし、事業所変更にはいくつか注意点があります。
①利用期間は通算2年。前の事業所の利用期間+新しい事業所の利用期間を合計して2年です。リセットされるわけではありません。
②変更には1〜2ヶ月かかる。退所手続き、新しい事業所の見学・体験、入所手続き。この間も利用期間は進みます。
③新しい事業所でも3ヶ月は就活できない場合がある。「最低3ヶ月は通ってほしい」と言われることがあります。これも見越して判断が必要です。
私の体験を正直に話します。最初の事業所で失敗して退所した後、次の事業所を探しました。
でも、退所手続き、自治体への相談、見学の日程調整、入所手続き。気がつけば1〜2ヶ月があっという間に過ぎていた。
「最低でも3ヶ月は通ってほしい」「前の事業所の利用期間はうちでは引き継げない」と言われ、残りの利用期間を計算したら、目標にしていた転職時期にもう間に合わない。
あの時ほど、最初の事業所選びで余計な時間を使ったことを後悔した日はありません。
だからこそ伝えたい。もし事業所を変える決断をするなら、早ければ早いほどいい。悩んでいる時間が、そのまま利用期間の消費になるんです。



事業所を変えるのって、手続きだけでそんなに時間がかかるんですね…。利用期間のことを考えると、迷ってる余裕はないってことですか?



正直に言うと、そうです。もし目標にしている時期があるなら、
「もう少し様子を見よう」と思っているうちに1ヶ月、2ヶ月と過ぎていきます。
相談などしても合わないと感じたら、並行して次の候補を探し始めるくらいのスピード感が大事です。
④就労移行支援以外の選択肢を知る


就労移行支援だけが、働くための唯一の道ではありません。
今の状況によっては、他の福祉サービスのほうが適している場合もあります。
| サービス名 | 特徴 | こんな人に向いている |
|---|---|---|
| 就労継続支援A型 | 雇用契約を結び、給与をもらいながら働く | すぐに一般就労は難しいが、給与を得ながら働きたい人 |
| 就労継続支援B型 | 雇用契約なし。作業に応じた工賃を受け取る | 自分のペースで無理なく働く練習をしたい人 |
| ハローワーク障害者専門窓口 | 障害者雇用の求人紹介・就活支援 | スキルはあるが求人の探し方がわからない人 |
| 自治体の障害支援課 | 地域の支援団体・制度の案内、生活全般の相談 | まず何をすべきかわからない人、金銭的に困っている人 |
私自身、ケアマネージャーからグループホームの利用や生活保護を一時的に活用して、次の転職の準備をする案を教えてもらったことがあります。
ネットで調べるだけでは見つからない地元密着の支援もある。自治体に相談するのは意外と知られていないけど、かなり有効な手段です。
⑤転職エージェントに切り替える【就労移行支援だけがルートじゃない】


就労移行支援を辞めても、就職はできます。
これだけは覚えておいてほしい。就労移行支援はあくまで就職するための「手段の一つ」です。合わないなら、別の手段を使えばいい。
私が最終的に選んだのは、障害者雇用専門の転職エージェントでした。
事業所の利用を泣く泣く諦めた後、転職エージェントを3社同時に利用しました。エージェントはこちらの希望条件を聞いて求人を紹介してくれるし、面接対策も、年収交渉も代行してくれる。しかも無料です。
正直、転職活動は楽ではありませんでした。4ヶ月かかった。何十社も書類で落とされた。手応えがあった面接でも不採用の連絡が来るたびに、深夜にスマホで不採用通知を開いては閉じていました。誰にも見られたくなかったから。
でも、諦めなかった結果、複数の内定をもらうことができました。年収も希望通り。今は障害者雇用で配慮を受けながら働いています。
就労移行支援がダメだった=就職が終わりではありません。ルートはいくつもあるんです。



えっ、エージェントって3社も使ったの?1社でよくない?



1社だと、そのエージェントの求人と担当者の質に全て左右されます。
3社使えば求人の幅も広がるし、担当者の相性も比較できる。
事業所選びで「比較しなかった」失敗を繰り返したくなかったんです。
自分に合う就労移行支援事業所を見つけるためのチェックリスト


今の事業所が合わないなら、次は同じ失敗をしないこと。ここでは、事業所選びで大失敗した私が「あの時知っていれば…」と心から後悔している、見学時のチェックポイントを紹介します。
見学で必ず確認すべき5つのポイント


次の事業所を探す時、見学で必ず以下の5つを確認してください。私の失敗から導き出した、リアルな判断基準です。
就職実績を具体的な数字で答えられるか確認する
「多くの方が就職されています」としか言わない事業所と、「過去1年の就職率は◯%、定着率は◯%」と即答してくれる事業所。この差が信頼度です。数字を出せるかどうかで、その事業所が自分たちの支援に自信を持っているかがわかります。
訓練内容が自分の希望とマッチしているか確認する
ITスキルを学びたいのか、事務スキルなのか、コミュニケーション能力なのか。自分が身につけたいスキルと、事業所の得意分野が一致しているかを必ず確認してください。「何でもやります」は要注意。何でも屋は、何も深く教えられない可能性があります。
在宅訓練・通所日数の柔軟性があるか確認する
体調に波がある人にとって、「週5固定」は大きなリスクです。在宅訓練への対応や、週2〜3から段階的に増やせる柔軟さがあるか。これは体調を崩さずに通所を続けるための生命線です。
スタッフとの相性を自分の肌で確かめる
質問をぶつけてみてください。こちらの話をちゃんと聞いてくれるか、質問に対して具体的に答えてくれるか、曖昧な対応でごまかさないか。見学の数十分で「この人に相談できる」と思えるかどうか。結局は人なんです。
利用者の雰囲気を自分の目で確認する
見学時に他の利用者の表情、空気感を見てください。利用者同士がリラックスしているか、スタッフとの距離が近いか遠いか。ホームページの写真ではわからない「生の空気」を感じてください。直感など肌感覚も大事でした。
見学は最低3ヶ所は行ってください。1ヶ所だけだと比較ができません。私の最大の失敗は、最初の事業所しか見学に行かなかったこと。1ヶ所だけの見学で「良さそう」と思い込んだのが、すべての遠回りの始まりでした。



転職エージェントの併用を考えているなら、併用が可能かも事前に確認してください。
利用できないところもあるからです。
「大手だから安心」は危険【事業所選びの落とし穴】


これだけは覚えておいてください。「大手だから安心」は、事業所選びで最も危険な思い込みです。
あの頃の自分に一番言ってやりたい言葉がこれです。「”大手だから安心”って完全に思考停止してたぞ」と。
大手の事業所は施設がきれいで、ホームページも立派で、説明も丁寧。「専門の有資格者が在籍しています」と書いてある。でも、私が実際に通って分かったのは、有資格者は「いるだけ」だったということ。
特別なケアがあるわけでもなく、名前だけの存在だった。
事業所のブログに載っている「利用者の声」も、スタッフの監修で許可が出ないと掲載されないものでした。つまり、都合の悪い声は載らないということです。
大手=自分に合う、ではありません。大事なのは規模ではなく、「自分の目的・障害特性・希望する働き方に合っているかどうか」です。



事業所選びで後悔しないコツはたった一つ。
「必ず自分の目で確かめること」です。ホームページの情報だけで決めちゃダメですよ。
「行きたくない」を乗り越えた先にある未来【経験者のリアル】


ここまで対処法やチェックリストをお伝えしてきましたが、最後に私自身のストーリーを聞いてください。「行きたくない」から始まった遠回りが、どう終わったのか。
事業所選びで大失敗した私が、転職に成功するまで


一般雇用で心身を壊して退職。障害者手帳を取得して、就労移行支援事業所の存在を知った時は、藁にもすがる気持ちでした。
最初に選んだ事業所は、大手で施設もきれいで、見学の時は本当に親切だった。「ここなら大丈夫だ」と思った。
…でも、そこからが地獄だった。
入所してから、聞いてなかった条件が次々出てくる。相談しても的外れな対応ばかり。
人間関係で孤立して、事業所のドアを開ける前に足がすくむようになった。
入るときは優しかった人も、辞めると伝えた瞬間に態度が一変した。
退所手続き中のあのスタッフの事務的な声は、今でも耳に残っています。
次の事業所を探したけど、時間が足りなかった。
最初の事業所で使った4ヶ月がなければ、もっと余裕があったのに。
「前の事業所の利用期間はうちでは引き継げない」「最低3ヶ月は通ってほしい」。
残りの利用期間を計算して、スマホを持つ手が震えた。もう間に合わない。
泣く泣く就労移行支援事業所の利用を諦めて、転職エージェントに切り替えました。
エージェントは1社に偏らず3社を利用した。どのエージェントもこちらの希望を通そうと尽力してくれた。質問にも丁寧に答えてくれた。
でも、転職活動そのものは甘くなかった。4ヶ月かかった。何十社も落ちた。書類で落とされ、手応えがあった面接でも不採用が続いた。
面接の前日は何度も履歴書を読み返しては閉じて、結局朝まで眠れないこともあった。
不採用通知を開くのは、いつも深夜でした。誰にも見られたくなかったから。
それでも諦めなかった。諦められなかった。ここで止まったら、何のために事業所を辞めたのかわからなくなる。
そして、複数の内定をもらえた日。エージェントとの電話を切ってから、声を出して泣きました。
年収も希望通りになった。事業所選びから転職活動まで合わせると約1年。
へこむことも泣くことも、悔しくてたまらないこともあった。でも行動し続けたことで、何とかなった。
振り返れば遠回りもあった。でも、これが自分にとっての最善だったと思っています。
就職がゴールじゃない。”配慮を受けながら働き続けられる場所”を見つけるのがゴール


就職はゴールではありません。スタート地点です。
「とにかく就職できれば」と焦って、自分に合わない職場を選んでしまったら本末転倒です。大事なのは、配慮を受けながら、自分らしく働き続けられる場所を見つけること。
今、私は障害者雇用で配慮を受けつつ働いています。体調に波がある日は無理をしないこと、周囲が理解してくれる環境があること。
それだけで、あの頃の「全力で働きたいのに体が動かない。周りの目が突き刺さる」という日々とは天と地の差です。
就労移行支援で訓練してから就職するもよし。エージェントで直接就活するもよし。方法は人それぞれです。でも、目指す先は同じ。「配慮を受けながら働き続けられる場所」を見つけてください。
あなたに合った事業所が見つかる、おすすめ就労移行支援事業所


「今の事業所が合わないなら、自分に合う事業所を探し直せばいい」。そうお伝えしてきましたが、じゃあ具体的にどんな事業所があるのか。
ここでは、それぞれ特徴の異なるおすすめの就労移行支援事業所を紹介します。自分の目的・状況に合ったところを見つけてみてください。
在宅訓練に対応していて、体調に合わせた通所ペースで進められるのはmanabyです。「毎日の通所がきつい」「在宅で訓練したい」という方にはぴったりの選択肢です。
未経験から就職を目指したいなら、Cocorportがおすすめ。交通費や昼食代のサポートもありつつ、幅広い訓練プログラムがあり、基礎からイチから学べる環境が整っています。
障害別のプログラムで、自分の特性に合った訓練を受けたいならatGPジョブトレ。うつ症状、発達障害、統合失調症など、障害種別に特化したコースがあるので、「自分に合った対策」がしやすいのが強みです。
AIやデータサイエンスなど先端IT分野のスキルを身につけて、高年収の障害者雇用を目指すならNeuro Dive。カリキュラムの質が高く、他の事業所にはない専門性が特徴です。
どの事業所が自分に合うかは、実際に見学して比較してみないとわかりません。以下の比較表で、まずは全体像を把握してみてください。
![]() ![]() 〉〉詳しくはこちら | 【Neuro Dive】 ITスキル習得に強い AI・データ分析など先端IT分野に特化 障害の配慮がありつつ、高年収が狙える 就職後のキャリアアップまで見据えた支援 まずWEB説明会(無料)から始められる |
![]() ![]() 〉〉詳しくはこちら | 【ココルポート】 生活リズムから整えたい人に プログラム数が多く、生活面から就職準備まで幅広く対応 交通費・昼食費サポートあり、通所負担が少ない 初心者でも取り組みやすい個別サポート |
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気になる事業所があれば、まずは見学を申し込んでみてください。見学は無料ですし、「見学したら入らなきゃいけない」なんてことは一切ありません。比較するための材料集めだと思って、気軽に行ってみることをおすすめします。



自分に合う事業所を、今度こそ自分の目で選んでください。ホームページの印象だけで決めた過去の私みたいにならないでくださいね。
就労移行支援だけじゃない、選択肢を広げるおすすめ転職エージェント


事業所を変える選択もありますが、「もう就労移行支援自体が合わない」と感じるなら、転職エージェントで直接就職活動を始めるのも立派な選択肢です。
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よくある質問(FAQ)


就労移行支援に「行きたくない」と感じている方から、よくいただく質問にまとめてお答えします。
- 就労移行支援を途中で辞めたら、もう利用できませんか?
-
利用期間(原則2年)が残っていれば、再利用は可能です。ただし、前の事業所で使った期間+新しい事業所の期間を合わせて最大2年なので、残り期間の確認が大切です。自治体によっては延長が認められるケースもありますので、まずは相談支援専門員や自治体の障害支援課に問い合わせてみてください。
- 事業所を変えるのにどれくらい時間がかかりますか?
-
退所手続き、新しい事業所の見学・体験、入所手続きを含めて、1〜2ヶ月が目安です。私の場合も、退所を決意してから新しい道を歩み始めるまでに1〜2ヶ月かかりました。この間も利用期間は消費されるので、「変えようかな…」と思ったら早めに動き始めることをおすすめします。
- 行きたくないことをスタッフに正直に言って大丈夫ですか?
-
大丈夫です。むしろ、言わないと改善の糸口が見つかりません。伝え方のコツは「辞めたい」ではなく、「◯◯が辛いと感じている」と具体的に伝えること。通所日数や時間の調整、プログラムの変更、担当スタッフの変更など、具体的な改善策を一緒に考えてもらえる可能性があります。
- 就労移行支援に通いながらアルバイトはできますか?
-
自治体によっては許可が出る場合があります。私の場合は自治体から許可をもらい、アルバイトをしながら通所していました。ただし、許可が出る自治体は少ないと聞いていますし、通所+アルバイトは体力的にかなりきついです。シフトの日数や時間の調整は必須です。まずはお住まいの自治体に確認してみてください。
- 就労移行支援と転職エージェント、どっちがいいですか?
-
状況によります。就労移行支援はスキル訓練+就活支援+就職後の定着支援がパッケージになっており、「働く準備が十分でない」と感じる方に向いています。転職エージェントは即座に就活を開始できますが、スキル訓練はありません。理想は事業所で訓練を積んでからエージェントで就職活動を行う「併用」です。ただし、就労移行支援自体が合わないなら、エージェントに切り替えても就職は十分可能です。私がその証拠です。
まとめ ―「行きたくない」自分を責めないで


「就労移行支援に行きたくない」。その気持ちを抱えてこの記事にたどり着いたあなたに、最後にもう一度だけ伝えさせてください。
「行きたくない」は甘えではありません。あなたの心と体が発している、正しい警告サインです。
この記事でお伝えしたことを、簡単に振り返ります。
- 行きたくない理由は人それぞれ。まず「なぜ行きたくないのか」を整理する
- 無理に通い続けると体調悪化・二次障害のリスクがある
- 対処法は5つ:休む、相談する、事業所を変える、他の支援を使う、エージェントに切り替える
- 事業所を変えるなら早めに動く。利用期間2年は有限
- 就労移行支援だけがルートじゃない。転職エージェントという選択肢もある
- 就職はゴールじゃない。「配慮を受けながら働き続けられる場所」を見つけるのがゴール
事業所選びで大失敗して、利用期間を使い切って、転職活動で何十社も落ちて。正直、「もうダメだ」と思った瞬間は何度もありました。
でも、「行きたくない」という自分の気持ちに正直になったからこそ、合わない場所に見切りをつけて、自分に合った方法で前に進むことができた。今は障害者雇用で配慮を受けながら、自分らしく働いています。
あなたが今感じている「行きたくない」は、間違っていません。
焦る必要はありません。でも、立ち止まったままでもいけない。この記事が、あなたの次の一歩を踏み出すきっかけになれば、これ以上嬉しいことはありません。



私の遠回りを、あなたはショートカットしてください。大丈夫です。
事業所選びで大失敗した私でも、希望通りの転職ができたんですから。






