【実録】就労移行支援の闇。私が「ひどい」と絶望した日々と対応策

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「就労移行支援 ひどい」、このキーワードで検索しているあなたに、まず伝えたいことがあります。

その不安は、正しいです。

全力で働きたいのに体が動かない。周りの目が突き刺さる。そんな日々に限界を感じて、やっとの思いで障害者手帳を取り、「就労移行支援」という制度にたどり着いた。でもネットを開けば「ひどい」「闇」「意味ない」の文字ばかり。せっかく見つけた光が、またかすんでいく感覚。わかります。私もそうでした。

私自身、一般雇用で心身を壊し、就労移行支援事業所を利用した経験者です。そして最初に選んだ事業所が、大ハズレでした。見学の時は親切だったのに、入ってから態度が一変した。人間関係で躓いて退所を決意し、次の事業所を探したら利用期間の壁にぶつかった。
結局、泣く泣く事業所の利用を諦めて、転職エージェントに切り替えることになったんです。

でも、結論から言います。

「就労移行支援がひどい」のではなく、「事業所の質の差が激しい」のが現実です。

選び方を間違えなければ、就労移行支援は間違いなくあなたの味方になります。
そして万が一うまくいかなくても、転職エージェントの併用という道もある。事業所選びで大失敗した私でも、最終的に希望通りの転職ができました。

この記事では、私の失敗体験を全部さらけ出した上で、「あなたが同じ失敗をしないための具体的な選び方」をお伝えします。私の遠回りを、あなたはショートカットしてください。

目次

就労移行支援が「ひどい」と言われる7つの理由

まず結論から。「就労移行支援がひどい」と言われる原因のほとんどは、事業所ごとの質のばらつきに起因しています。就労移行支援という制度自体がひどいのではなく、ハズレの事業所が一定数存在するのが問題なんです。

これを裏付けるデータがあります。全国に約3,300ヶ所ある就労移行支援事業所のうち、就職率が0%の事業所が約3割。一方で就職率50%を超える事業所は約22%しかありません(厚生労働省 調査報告書)。
つまり、事業所によって天と地ほどの差があるってことです。

では、具体的に何が「ひどい」と言われているのか。7つに分けて解説します。

① 金儲け主義の事業所が存在する

就労移行支援事業所の収益構造を知ると、「ひどい事業所」が生まれるカラクリが見えてきます。

事業所の売上は、利用者の数 × 通所日数で決まります。利用者が多く、たくさん通ってくれるほど国からの報酬が増える仕組みなんです。これ自体は制度の設計上仕方ないのですが、問題はこのインセンティブを悪用する事業所があること。

  • 体調が悪くても無理に通所させようとする
  • 就職できるレベルなのに「もう少し訓練が必要」と引き留める
  • 退所を申し出ると急に態度が変わる

こういった事業所は、利用者の就職ではなくいかに長く通わせるか」が目的になっています。ぶっちゃけ、ビジネスとしてはそっちの方が儲かりますからね。もちろんすべての事業所がそうではありませんが、こういう構造があることは知っておくべきです。

えっ、じゃあ事業所って利用者を就職させない方が儲かるってこと…?

構造的にはそうなりやすい。だから「就職実績」を積極的に公開している事業所は信頼できる可能性が高いんです。

自分たちの支援に自信がある証拠ですから。

② 入所前と入所後で態度が変わる

これは私自身が体験したことなので、はっきり言えます。見学の時と入所した後では、まるで別の事業所でした

見学に行った時、スタッフは本当に親切でした。こちらの要望を一つ一つ聞いてくれて、「もちろん対応します」「ご安心ください」と言ってくれた。ここなら大丈夫だ、と思いました。

でも入所してから話が変わったんです。事前に聞いていなかった条件が次々出てきた。事業所のブログに載っていた「利用者の声」も、実際はスタッフが監修していて、許可が出ないと掲載されないものだと知りました。

あの時の感覚を正直に言うと、裏切られた気持ちでした。いや、裏切りというより、最初から都合の良い部分だけを見せられていたんだと気づいた瞬間の、あの胸の奥がストンと冷たくなる感じ。わかりますか?

これは私だけの話ではありません。「見学では好印象だったのに、通い始めたら全然違った」という声はかなり多いんです。だからこそ、見学の印象だけで決めるのは危険。後のセクションで紹介する「見学中に聞くべき5つの質問」を必ずチェックしてください。

③ スタッフの質にばらつきがある

「有資格者がいるから安心」。そんなことない!と、あの頃の自分に一番教えてやりたい言葉です。

私が最初に選んだ事業所には、ちゃんと専門の有資格者がいました。ホームページにも「○○資格保有」と書いてあって、それが決め手の一つになった。
でも実際に通ってみたら、その有資格者は「いるだけ」でした。特別なケアがあるわけでもなく、相談しても一般的なアドバイスが返ってくるだけ。

資格を持っていることと、その専門性を現場で発揮してくれることは全くの別物です。名刺に肩書きがあっても、目の前のあなたに寄り添った支援をしてくれなければ意味がない。

見学時に「有資格者がいます」と言われたら、こう聞いてください。
「その方は具体的にどんな支援をしてくれるんですか?」
この質問に対して具体的なエピソードや数字で答えてくれるか、それとも曖昧にごまかすか。その反応で、資格が「看板」なのか「実力」なのかがわかります。

④ 訓練内容が合わない・レベルが低い

就労移行支援事業所の訓練内容は、事業所によって本当にバラバラです。ビジネスマナーや軽作業が中心のところもあれば、ITスキルやプログラミングに特化したところもある。

問題は、ある程度の社会人経験がある人にとって、基礎的な訓練ばかりの事業所は苦痛だということ。名刺の渡し方、電話の取り方、タイピング練習……。
社会人を10年やってきた人間にとって、正直「これ、必要ですか?」と思うレベルの訓練が続くと、通うこと自体がストレスになります。

逆に、社会経験がほとんどない人がいきなり高度なITスキルを求められても辛いですよね。

要するに、自分のレベルと事業所の訓練レベルが合っているかどうか。これを事前に確認せずに入ると「意味がない」「時間の無駄」と感じてしまうわけです。

つまり「就労移行支援が意味ない」のではなくて、自分に合った訓練内容の事業所を選べてないだけ、ってことですね。

その通りです。
事業所を選ぶ前に「自分は何のスキルを伸ばしたいのか」「どんな仕事に就きたいのか」を明確にしておくことが大前提ですね。

⑤ 人間関係のトラブルが起きやすい

就労移行支援事業所は、限られた空間で毎日同じメンバーと過ごす場所です。利用者同士の相性、利用者とスタッフの相性——人間関係の問題は、実は退所理由の上位に入るほど深刻なんです。

私の場合もそうでした。人間関係で躓いたことが、退所を決意した大きな理由の一つです。
一般雇用の職場とはまた違う独特の距離感がある。みんな何かしらの事情を抱えて通っている場所だからこそ、些細なことがきっかけで関係がこじれることがあります。

あなたもこんな経験はありませんか?——新しい環境に飛び込んで、最初は頑張ろうと思っていたのに、人間関係が原因で足が重くなる。朝起きて「今日も行かなきゃ」と思うだけで、胃の奥がキュッと締まる感覚。あれです。

見学時に雰囲気を確認するのはもちろん大事ですが、「利用者同士でトラブルが起きた場合、事業所としてどう対応するか」を事前に聞いておくことをおすすめします。この質問に対する回答の具体性で、事業所の対応力がわかります。

⑥ 退所・事業所変更のハードルが高い

これは実際に経験した人間じゃないとわからない辛さだと思います。

私が退所の意思を伝えた時のことは、今でもはっきり覚えています。入所する時はあんなに優しかったスタッフが、辞めると言った瞬間に態度が変わった。事務的な声色になり、特に形式的な労いの言葉もなく返却書類を渡されただけ。

しかも誤った情報を言われ、言われたとおりに自治体の担当者に指示通りにその情報を伝えたら、それは間違ってますよと言われました。
自治体の担当者の気の毒そうな顔は今でも忘れられません。あの時の対応や温度差は、正直こたえました。

そしてここからが本当に大変だったんです。退所の手続き、新しい事業所探し、入所手続き。これだけで1〜2ヶ月はかかります。その間も利用期間のカウントは止まらない。最初の事業所で余計な時間を使ったせいで、就職したい時期までのリミットがどんどん迫ってくる。

利用期間の残り日数を数えて、スマホを持つ手が震えたのを覚えています。

「入るときは簡単、辞めるときは大変」——これは事業所選びの前に絶対に知っておくべき現実です。だからこそ、最初の事業所選びで妥協してはいけないんです。

⑦ 利用期間2年は有限——時間を取り戻せない

就労移行支援の利用期間は、原則2年(24ヶ月)。これは延長が認められるケースもありますが、基本的には「2年で結果を出す」必要がある制度です。

2年と聞くと余裕がありそうに感じるかもしれません。でも冷静に考えてみてください。

  • 最初の事業所で4ヶ月過ごして合わないと気づく → 残り20ヶ月
  • 退所〜次の事業所探し〜入所手続きで2ヶ月 → 残り18ヶ月
  • 新しい事業所で「最低3ヶ月は通ってほしい」と言われる → 残り15ヶ月
  • 前の事業所の利用期間が引き継がれない場合も → さらに制約

これ、まさに私が経験したシナリオです。
次の事業所を探している時、「前の事業所の利用期間はうちでは引き継げない」「最低でも3ヶ月は通ってほしい」と言われた時の絶望感は、言葉にするのが難しいくらいでした。頭が真っ白になったんです。

もともと、私は個人的な理由で就職期間に制限があったため、余裕をもって就労移行支援事業所を活用することが難しかったんです。

そのため初手でしくじってしまったため、利用期間の壁を越えられず、就労移行支援事業所の利用そのものを諦めました。

2年は有限です。最初の事業所選びで失敗すると、取り返しがつかなくなります。

ここまで読んで「じゃあ怖くて利用できないじゃないか」と思ったかもしれません。
でも安心してください。次のセクションで、私の失敗体験の全貌と、そこから学んだ「絶対に失敗しない選び方」をお伝えします。

私が事業所選びで大失敗した話——「大手だから安心」の罠

「大手だから安心」-これは最も危険な思考停止です
そして、かつての私がまさにその典型でした。あの頃の自分に会えるなら、肩を掴んで言ってやりたい。「大手だから安心、は嘘だぞ」と。

話は数年前に遡ります。

私は一般雇用で働いていましたが、心身を壊して休職しました。復職したものの、職場では孤立。
全力で働きたいのに体が動かない。周囲の理解はなく、ただ座っているだけで背中に刺さる視線が痛かった。倦怠感を抱えながらのフルタイム勤務に限界を感じ、最終的に退職を決断しました。

「これからは少しでも自分にとって過ごしやすい状態で働きたい」。そう考えて障害者手帳を取得し、配慮のある障害者雇用での転職を目指すことにしたんです。

そこで知ったのが「就労移行支援事業所」でした。藁にもすがる思いでした。運よく自治体からアルバイトの許可も出たので、アルバイトをしながら通所を始めました。

最初の事業所選びは、今思えば完全に思考停止でした。焦りもありました。

見学に行った事業所は、対応が丁寧で施設もきれい。こちらの要望にも「もちろん対応します」と前向きに答えてくれた。有資格者もいるし、ホームページには利用者の声もたくさん載っている。
「ここなら大丈夫だろう」…その判断に根拠なんてなかったんですただ、目の前の印象が良かっただけ。

入所してから、歯車が狂い始めました。

事前に聞いていなかった条件が後から出てくる。ブログに載っていた「利用者の声」がスタッフ監修だと知った時は、椅子に座ったまま天井を見上げてしばらく動けなかった。
有資格者は確かにいたけれど、特別なケアがあるわけではない。ただ、いるだけ。

そこに人間関係の問題が重なりました。閉じた空間で毎日同じメンバーと過ごす。ちょっとしたすれ違いが、どんどん大きくなっていく。

退所を決意しました。

そして、辞めると伝えた瞬間、入所時に見せてくれた笑顔は消えていました。事務的な対応。冷たい空気。「あ、自分は彼らからすると都合の悪い駒として見られてるんだ」と、その時にその事業所のスタッフの考えに気づきました。

退所してから、次の事業所を探しました。でも最初のところで余計な時間を使ったせいで、就職したい時期までのリミットが迫っている。焦りました。
新しい事業所に相談に行くと、「最低でも3ヶ月は通ってほしい」「前の事業所の利用期間はうちでは引き継げない」と言われました。

その一言を聞いた瞬間、頭が真っ白になった。数字を計算して、「間に合わない」という結論が出た時、悩みに悩んだ末、泣く泣く就労移行支援事業所の利用を諦めました

……まあ今となっては笑い話ですけどね。「事業所選びで失敗してからが本番でした」って。鉄板ネタです(笑)。

この体験から学んだ教訓は3つです。

  • 見学時の印象だけで決めてはいけない。聞くべき質問を準備して、具体的な回答が返ってくるか確認する
  • 「大手」「有資格者」という肩書きを過信するな。肩書きではなく、その人が何をしてくれるかで判断する
  • 利用期間2年のうち、最初の選択が全てを左右する。1ヶ所目で失敗すると、リカバリーのコストが想像以上に大きい

あなたには同じ失敗をしてほしくない。だから次のセクションを、本気で読んでください。

失敗しない就労移行支援事業所の選び方 見学前・中・後のチェックポイント

事業所選びで後悔しないコツはたった一つ。「必ず自分の目で確かめること」です。ホームページの情報だけで判断するのは危険。口コミを鵜呑みにするのも危険。
最低3ヶ所は実際に見学に行き、自分の目と耳と肌で比較してください。

以下に、見学前・中・後で確認すべきチェックポイントをまとめました。

【見学前】情報収集の段階で確認すべきこと

見学に行く前に、まずは基本的な条件を確認して「自分に合わない事業所」をふるいにかけましょう。

見学前チェックリスト
  • 自分の障害種別に対応しているか:精神障害・発達障害・身体障害など、事業所によって対象が異なる
  • 訓練内容が自分の就職目標に合っているか:IT系・事務系・軽作業系など、カリキュラムの方向性を確認
  • 在宅訓練・オンライン対応の有無:体調に波がある人、通所が難しい日がある人には重要なポイント
  • 就職実績・定着率がホームページで公開されているか:データを隠している事業所は要注意
  • 口コミ・評判の傾向を確認する:ただし鵜呑みにしない。「こういう不満が多い」という傾向を掴む程度でOK

ここで大事なのは、この段階で「ここにしよう」と決めないことあくまで見学候補を3〜5ヶ所に絞る段階です。
ホームページの印象が良くても、実際に行ってみたら全然違った……なんてことはよくあります。私がそうでしたから。

【見学中】現地で必ず確認すべき5つの質問

ここが最も重要なパートです。見学に行ったら、雰囲気を感じるだけでなく、以下の5つの質問を必ずしてください。

STEP

「過去1年間の就職率と、就職後の定着率を教えてください」
曖昧な回答(「多くの方が就職されています」等)しか返ってこない事業所は要注意。
具体的な数字を即答できるかどうかが、事業所の信頼度のバロメーターです。

STEP

「個別支援計画はどのように立てますか?更新頻度は?」
「一人ひとりに合わせた支援」を謳っている事業所は多いですが、実態は全体カリキュラムで個別対応は形だけ、というケースもあります。
計画の立て方と見直しの頻度を聞けば、本気で個別対応しているかがわかります。

STEP

「退所したい場合の手続きと、かかる期間を教えてください」
入る前に「辞め方」を聞くのは変に思えるかもしれませんが、これが一番大事。辞める時の手続きがスムーズかどうかで、その事業所の利用者に対する姿勢がわかります。
この質問に嫌な顔をする事業所は避けた方がいいです。

STEP

「スタッフの保有資格と、実際にどんな支援をしてくれるか教えてください」
資格の有無ではなく、「その資格者が具体的に何をしてくれるのか」を聞きましょう。
「精神保健福祉士がいます」だけでなく、「月1回の面談で就労準備のアセスメントを行います」のように具体的に答えられるかがポイントです。

STEP

「利用者同士でトラブルが起きた場合、どう対応しますか?」
人間関係のトラブルは避けられません。
大事なのは「トラブルが起きた時にどう対処するか」の仕組みがあるかどうか。対応方針がしっかりしている事業所は、利用者を大切にしている証拠です。

この5つの質問をぶつけた時の反応で、事業所の本気度がわかります。
具体的な数字やエピソードで答えてくれる事業所は信頼できます。逆に、曖昧な回答や「お気持ちはわかりますが……」的なはぐらかしが多い事業所は、慎重に判断してください。

うわ、見学でこんなにガッツリ質問するの…?ちょっと気まずくない?

…それで合わなくて辞めることになったら、もっと気まずいどころじゃないよ?数ヶ月を無駄にするより、見学で10分多く質問する方がずっとマシ。

事業所からしたら入所したらそれだけで利益になります。だから最初は対応も丁寧です。

ですが、入所してから都合の悪い情報や出されたりします。私がそうでした。できるだけそんな思いをしないように対策を取りましょう。

【見学後】比較検討で見落としがちなポイント

見学が終わったら、必ずメモを取ってください帰りの電車の中で「あの事業所良かったな」と思っていても、3ヶ所目の見学が終わる頃には記憶が曖昧になっています。
私は見学のたびにスマホのメモ帳に感想を書いていました。面倒に感じるかもしれませんが、この一手間で判断の質が全然変わります。

見学後の比較ポイント
  • 最低3ヶ所は見学する:1ヶ所だけでは比較できない。比較対象があって初めて「ここが良い」「ここは微妙」の判断ができる
  • 通いやすさを甘く見ない:距離・交通費・所要時間・乗り換えの回数。毎日のことだから、地味に効いてくる
  • 体験利用は何ヶ所でもできる:見学だけでなく体験利用を活用すべき。実際に1日過ごしてみないとわからないことがたくさんある
  • 「ここなら通えそう」という直感も大事にする:データや条件だけでなく、自分が感じた「空気感」も判断材料に含めてOK

事業所選びは「就職活動の前の就職活動」だと思ってください。ここで手を抜くと、2年という有限の時間を浪費することになる。逆に、ここで妥協せずに選べれば、その後の就職活動がぐっとスムーズになります。

メモした内容の整理には生成AIを活用しましょう。

紙に書いたなら、書いた内容をスクショして読み込ませたり、スマホのメモ機能に入力した内容を貼り付けてください。

そして、メモした内容について整理してと指示すればAIが分かりやすく整理してくれますよ。

自分に合った就労移行支援事業所を見つけよう

ここまで選び方のポイントをお伝えしてきましたが、「結局どの事業所がいいの?」と思っている方も多いと思います。

業所にはそれぞれ特色があります。たとえば、AIやデータサイエンスなど先端IT分野が学べて高年収の障害者雇用を目指せるNeuro Dive
未経験からイチから就職を目指せる幅広い訓練プログラムが揃ったCocorport
障害別のプログラムで自分に合った対策ができるatGPジョブトレ
在宅訓練に対応していて体調に合わせた通所ペースで進められるmanaby

大事なのは、自分の目標・体調・通所スタイルに合った事業所を選ぶこと。以下の比較表で、主要な事業所の特徴を一覧で確認してみてください。

そもそもどう判断していいか分かんないんだけど…

なるほど。振り返ってみてこうしておけば良かったということをまとめてみると下記のとおりです。

自分の特性にあった職種や業界を選ぶこと
(理由:ADHDやHSPの傾向が強い場合は、対人関係にストレスを感じやすいです。そのため最初からその特性でも働きやすいIT系でも活きるスキルを学べたり就職先がある事業所を選ぶ)
オンラインとオフラインの通所ができる所を選ぶこと

長く働くためには最初の時点で上にある2点を逆算して考えた方が良いと分かりました。

Neuro Dive
〉〉詳しくはこちら
Neuro Dive

ITスキル習得に強い
AI・データ分析など先端IT分野に特化
障害の配慮がありつつ、高年収が狙える
就職後のキャリアアップまで見据えた支援
まずWEB説明会(無料)から始められる
ココルポート
〉〉詳しくはこちら
ココルポート

生活リズムから整えたい人に
プログラム数が多く、生活面から就職準備まで幅広く対応
交通費・昼食費サポートあり、通所負担が少ない
初心者でも取り組みやすい個別サポート
manaby
〉〉詳しくはこちら
manaby

在宅・自分ペースで学びたい人に
オンライン中心で、外出が難しい時期でも通所できる
IT系・WEB制作など在宅就労を目指せるコース
自分のペースを崩さず就職準備を進められる

比較表を見るとわかるように、事業所によって得意分野が全く違います。
「なんとなく近いから」「大手だから」ではなく、自分が何を目指していて、そのために何が必要かを基準に選ぶことが、後悔しない事業所選びの第一歩です。

気になる事業所があれば、必ず見学に行って、先ほど紹介した5つの質問をぶつけてみてください。

今「ひどい」と感じている人へ——合わない事業所にいる時の対処法

もしこの記事を読んでいるあなたが、今まさに「この事業所、ひどいな」と感じているなら、伝えたいことがあります。我慢し続ける必要はありませんただし、勢いで辞めるのは危険。辞める前にやるべきことがあります。

まずは事業所内で相談する

「ひどい」と感じている原因が特定のスタッフとの相性なら、別のスタッフに相談できないか検討してください。また、不満を感じていることを具体的に言語化してから相談することが大切です。

「なんとなく合わない」ではなく、「○○の場面で○○と言われたことが辛かった」「訓練内容が自分の目標と合っていないと感じている」など、具体的に伝える方が改善につながりやすいです。

スタッフには言いづらい場合や相談しても改善されなかった場合は、次のステップに進みましょう。

外部の相談窓口を活用する

事業所内で解決しない場合、外部に相談する道があります。「事業所に直接言いづらい」「言っても改善されない」場合は、遠慮なく外部機関を頼ってください。

相談できる外部機関
  • 自治体の障害福祉課:事業所の管轄機関。事業所に対する指導・改善要請ができる
  • 運営適正化委員会:福祉サービスの苦情処理を行う第三者機関。各都道府県の社会福祉協議会に設置されている
  • 相談支援事業所・相談支援専門員:障害福祉サービスの利用全般について相談できる。事業所の変更についてもサポートしてくれる
  • ハローワークの障害者相談窓口:就労に関する相談全般。事業所以外の就労支援の情報も得られる

特に自治体の障害福祉課は、事業所の管轄機関です。私自身、退所時に自治体に相談して助けてもらった経験があります。
ネットには載っていない地元密着型のサポート情報を教えてもらえることもあるので、相談する価値は大きいです。

退所・転所を決断する際の注意点

退所や事業所の変更を決断した場合、以下の点に注意してください。

  • 次の事業所を見つけてから退所手続きを進めるのが理想。「辞めてから探す」では空白期間が生まれ、利用期間を浪費する
  • 退所〜再入所まで1〜2ヶ月かかることを想定しておく。その間も利用期間のカウントは止まらない
  • 前の事業所の利用期間が新しい事業所で引き継がれるかどうかを必ず確認する。引き継がれないケースもある
  • 退所の意思を伝えた後に対応が冷たくなっても気にしない。残念だけど、それはビジネスだから起こること

私は失敗したからこそ、退所を経験して一番伝えたいのは、辞める決断そのものは間違いじゃない。でも辞め方は戦略的にということ。
感情的になって「もう辞めます!」と飛び出すのではなく、次の手を打ってから動くことが大事です。

「わがまま」ではない——支援は対等に利用していい

ここで一つ、はっきり言わせてください。

事業所に不満を感じて辞めることは、わがままではありません

「支援してもらっている立場なのに文句を言うなんて……」と思っていませんか? 私もそう思っていた時期がありました。でも、考えてみてください。事業所はビジネスとして運営されています。利用者が通うことで売上が立つ。つまり、あなたと事業所の関係は「施しを受ける」関係ではなく、「サービスを対等に利用する」関係なんです。

レストランで注文した料理がまずかったら、別の店に行きますよね? それと同じです。合わない事業所に我慢して通い続ける義理はありません。

自分の条件を妥協するな。希望を伝えることを遠慮するな。合わなければ変えていい。それは、あなたの正当な権利です。

事業所選びで後悔しないコツはたった一つ。
直感は馬鹿になりません。振り返ったら気づく違和感もあります。

それを感じるには必ず自分の目で確かめること

そして合わなければ変える勇気を持つこと。支援を受ける側だからといって、遠慮する必要はないんです。

就労移行支援だけじゃない——転職エージェント併用のすすめ

ここまで就労移行支援事業所の選び方をお伝えしてきましたが、もう一つ大事なことを言わせてください。就労移行支援だけに頼る必要はありません

私自身が事業所の利用を諦めた後、転職エージェントに切り替えて複数の内定を獲得した経験があるからこそ言えることです。事業所とエージェント、両方を味方につけるのが最強の戦略だと実感しています。

転職エージェントとは?就労移行支援との違い

まず、就労移行支援と転職エージェントの違いを整理しておきましょう。

スクロールできます
項目就労移行支援転職エージェント
役割訓練・スキルアップ→就職をサポート求人紹介・書類添削・面接対策→就職を直接サポート
期間最大2年期間制限なし
費用多くの場合は自己負担0円無料(企業側が費用を負担)
向いている人就労準備が必要な人、スキルを身につけたい人すぐに就職活動を始めたい人、求人の幅を広げたい人

就労移行支援は「準備→就職」、転職エージェントは「就職活動を直接サポート」。役割が違うんです。
だからどちらか一方ではなく、両方を活用することで、準備をしながら同時に求人情報も集められる。選択肢が一気に広がります。

両方活用することを視野に入れる場合は注意が必要です。

事業所によっては他社の転職求人サイトの利用を禁止している所もあります。事前に確認しましょう。

エージェントを複数社使うべき理由

転職エージェントを使う場合、1社に偏らず、最低でも2〜3社を並行利用することを強くおすすめします。

理由はシンプル。エージェントによって持っている求人が違うからです。A社では見つからなかった求人がB社にはあった、なんてことは普通に起こります。また、担当者との相性も重要です。
1社の担当者と合わなかった場合、「エージェントは使えない」と判断するのは早い。別のエージェントの担当者なら合うかもしれません。

私の場合、事業所の利用を断念した後、転職エージェントを3社利用しました。3社とも障害者雇用に特化したエージェントです。どのエージェントもこちらの希望を通そうと尽力してくれたし、質問にも丁寧に応えてくれた。

それでも転職活動は4ヶ月かかりました。何十社も落ちた。書類で落とされ、手応えがあった面接でも不採用が続いた。面接の前日、何度も履歴書を読み返しては閉じて、結局朝まで眠れなかった夜もあります。
転職サイトの不採用通知を開くのは、いつも緊張しました。何回見ても慣れるものではありませんでした。

でも諦めずに挑戦し続けた結果、複数の内定をもらうことができました。年収も希望通りになった。内定の連絡をもらった時、エージェントとの電話を切ってから声を殺して泣きました。

3社を並行利用したからこそ、求人の幅が広がり、自分に合う企業を見つけることができた。合わなければ担当変更を遠慮なく申し出ていいエージェントも結局は「人」なので、相性があるのは当然です。

障害者雇用でも年収・キャリアは諦めなくていい

最後にもう一つ、大事なことを言わせてください。

「障害者雇用=年収が低い」は、もう古い考え方です。

確かに、障害者雇用の平均年収は一般雇用と比べると低い傾向にあります。でも、それは「全体の平均」の話。キャリアを積んでジョブチェンジしていけば、年収300万、500万、700万と上げていくことは十分可能です。

私自身、複数のエージェントで求人を比較した結果、希望年収を通すことができました。最初から「障害者雇用だから年収は低くても仕方ない」と諦めていたら、この結果はなかったと思います。

就職がゴールじゃないんです。「配慮を受けながら働き続けられる場所」を見つけるのがゴールです。

そのために、事業所での訓練とエージェントでの求人探しを並行して進めるのが理想的な戦略です。どちらか一方に依存しない。両方の力を借りて、自分に最適な働き方を見つけてください。

障害者雇用に強い、おすすめ転職エージェント

事業所での訓練と並行して、転職エージェントにも登録しておくと選択肢が大きく広がります。障害者雇用専門のエージェントであれば、一般の求人サイトには出てこない非公開求人も紹介してもらえます。

たとえば、大手doda運営で求人数が豊富なdodaチャレンジ、幅広い障害者雇用の求人情報を掲載している障害者雇用バンク、そして障害者転職サポート実績業界No.1のアットジーピー(atGP)は、登録しておいて損はないエージェントです。

障害者雇用バンクは転職後も近況の確認などでご連絡をもらいます。私は、それを気にかけてもらえているようで好ましく感じました。

複数登録して比較するのがポイント。以下の比較表で、主要なエージェントの特徴を確認してみてください。

障害者雇用バンク
〉〉詳しくはこちら
障害者雇用バンク

複数の求人を一覧で比較できる使いやすさが特徴。
求人検索→エージェント相談の流れがスムーズで、「まず選択肢を広く見てから決めたい」人に最適。
登録・利用は完全無料。
dodaチャレンジ
〉〉詳しくはこちら
dodaチャレンジ

大手転職サービスdodaが運営。
非公開求人を含む豊富な求人数が強みで、障害者雇用の専任アドバイザーが書類〜面接まで一貫してサポートしてくれる。
大手・安定企業への転職を目指す人に向いている。
atGP転職サービス
〉〉詳しくはこちら
atGP転職サービス

障害者雇用支援の実績が業界トップクラス
障害の種類・特性ごとに専門的なアドバイスが受けられ、配慮のある職場への転職成功率が高い。
就労移行支援からそのまま転職活動に移行したい人にも対応。

エージェントは無料で利用できます。事業所に通いながらでも並行して登録・相談が可能です。「事業所だけでいいか」と思わず、選択肢を増やすための保険として、エージェントにも声をかけておくことをおすすめします。

就労移行支援の「ひどい」に関するよくある質問

就労移行支援は意味ないですか?

「意味ない」と感じる人の多くは、自分に合わない事業所を選んでしまったケースです。就労移行支援全体の一般就労移行率は約54.7〜58.8%(厚生労働省データ)で、年々上昇傾向にあります。ただし事業所ごとの差が非常に大きく、就職率0%の事業所が約3割ある一方、50%超の事業所も約22%あります。意味があるかどうかは、「事業所の質 × あなたの目的との一致度」で決まります。この記事で紹介した選び方を参考に、自分に合った事業所を選べれば、就労移行支援は大いに意味のある制度です。

利用期間の2年を過ぎたらどうなりますか?

原則として2年(24ヶ月)で利用は終了します。ただし、市町村審査会の個別審査を経て、必要性が認められた場合に限り最大1年間の延長が可能です。とはいえ延長が認められるケースは限定的なので、「延長できるから大丈夫」とは思わない方がいいです。平均利用期間は約15.9ヶ月というデータもあり、多くの方が2年以内に就職しています。だからこそ、最初の事業所選びで時間を無駄にしないことが何より大事です。

就労移行支援に通いながらアルバイトはできますか?

原則として、就労移行支援の利用期間中に就労(アルバイト含む)は認められていません。ただし、自治体によっては許可が出る場合があります。私の場合は自治体から許可をもらい、アルバイトをしながら通所していました。ただし正直に言うと、通所しながらアルバイトをするのはかなり体力的にきつかったです。シフト数や時間の調整は必須。お住まいの自治体の障害福祉課に確認してみてください。

合わない事業所はすぐに辞めていいですか?

合わないと感じたら辞めて問題ありません。ただし勢いで辞めるのではなく、次の事業所を見つけてから手続きを進めるのが理想です。退所〜新しい事業所への入所までに1〜2ヶ月かかるため、利用期間の消費を最小限に抑えるためにも計画的に動きましょう。まずは外部の相談窓口(自治体の障害福祉課、相談支援事業所など)に相談して、次のステップを一緒に考えてもらうのがおすすめです。

お金がない場合でも就労移行支援は利用できますか?

就労移行支援の利用料は世帯収入によって異なりますが、多くの方が自己負担0円で利用できています。ただし、通所にかかる交通費や昼食代は自己負担です。これが地味にお財布に響くんです。毎日の往復の電車代と昼食代、長期間になると結構な金額になります。お金の問題で通所を続けられなくなるのは本末転倒なので、不安がある場合は自治体の障害福祉課やケアマネージャーに相談してください。生活費の支援制度やグループホームの利用など、知られていない選択肢を教えてもらえることがあります。

まとめ 事業所選びで大失敗した私から、これから選ぶあなたへ

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

この記事で一番伝えたかったことは、これです。

「就労移行支援がひどい」のではない。「事業所の質の差が激しい」のが現実。だから選び方が全て。

私は事業所選びで大失敗しました。「大手だから安心」と思考停止して、見学の印象だけで決めてしまった。
入所後に態度が変わるスタッフ、名前だけの有資格者、後出しの条件、人間関係のトラブル。退所を決意して次を探したら、利用期間の壁にぶつかった。事業所選びから転職活動まで合わせると、約1年の道のりでした。

へこむことも泣くことも、悔しくてたまらないこともあった。でも行動し続けたことで、何とかなった。振り返れば遠回りもあった。でも、これが自分にとっての最善だったと思っています。

もう一度、大事なポイントをまとめます。

  • 事業所の質には天と地の差がある。就職率0%の事業所が約3割ある一方、50%超の事業所も約22%ある
  • 「大手だから安心」「有資格者がいるから安心」は危険。肩書きではなく、具体的に何をしてくれるかで判断する
  • 最低3ヶ所は見学に行く。5つの質問を持って行き、具体的な数字で答えてくれるかを確認する
  • 合わなければ変えていい。あなたは「支援を受ける側」ではなく「サービスを対等に利用する側」
  • 就労移行支援だけに頼らない。転職エージェントを併用して選択肢を広げる

大丈夫です。事業所選びで大失敗した私でも、最終的に希望通りの転職ができたんですから。

私の遠回りを、あなたはショートカットしてください。

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